写真

津軽錦の写真を紹介しています
(1)  標準的な津軽錦
(1)-2 褪色の途中の津軽錦
(1)-3 褪色が終わった津軽錦
(2)  モザイク透明鱗系の津軽錦
(3)  肉瘤の出る津軽錦
(4)  尾の長い津軽錦
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(1) 標準的な津軽錦

津軽錦は褪色(赤くなる)が遅く、3歳位でないと赤くならないという難点があります。
しかし、近年、褪色前の鮒色の魚の金色が美しいという人もあります。


「金鱗」 「金鱗」
↑「金鱗」
褪色の遅い魚で、ヒレや腹部が金色に光ります。戦前からこのタイプは「金鱗」と呼ばれています。
津軽錦はランチュウの血を引いていますが、泳ぎは他の魚より早く機敏です。

(1)-2 褪色の途中の津軽錦

普通の金魚は生まれたときは鮒のような色ですが、満一歳までには大抵赤くなります。
これを「褪色」と言いますが、津軽錦は褪色が遅く、写真左の金魚などは、4歳(体長25センチ)の秋になってようやく赤くなりかけています。
写真右は普通鱗(鮒色)の津軽錦の鱗の表面の色素を拡大したもので、黒い花びらのような色素細胞は「メラニン」、小さな粒状の橙色の色素は「カロチノイド」です。
「褪色」はメラニンを含む細胞が抜けて、代わりにカロチノイドが増えて、全体として赤く見える現象です。
津軽錦の褪色が遅れる原因は、水温や日照時間に関係がある。
つまり北国に代々育った金魚の特徴ではないか、と考えられます。


「褪色中の津軽錦(4歳)」 「メラニンとカロチノイド(褪色前の津軽錦)」
↑「褪色中の津軽錦(4歳)」 ↑「メラニンとカロチノイド(褪色前の津軽錦)」

(1)-3 褪色が終わった津軽錦

津軽錦の褪色は、普通2〜3ヶ月、長いもので半年の時間をかけて緩慢に進みます。
褪色の後の金魚の褪色は、橙色一色(素赤「すあか」と言います)の個体が大部分ですが、中には少数ですが赤と白の交じった体色(更紗「さらさ」)の個体も現れます。
褪色の後に素赤になるか、更紗になるか、いや、もともと褪色するのかさえ、稚魚のうちから判断することはできません。
褪色しない個体は一生を鮒色のままですが、中には「金鱗」と呼ばれ珍重されるものもあります。


「素赤に変わった津軽錦」 「更紗の津軽錦」
↑「素赤に変わった津軽錦」 ↑「更紗の津軽錦」

(2) モザイク透明鱗系の津軽錦

津軽錦の復元のための最初の交配は、ランチュウ×アズマニシキの組み合わせで行いましたので、その子孫にはモザイク透明鱗の魚が現れます。


「モザイク透明鱗の標準型」
↑「モザイク透明鱗の標準型」
「雑色のモザイク透明鱗」 「透明鱗の津軽錦」
↑「雑色のモザイク透明鱗」 ↑「透明鱗の津軽錦」

(3) 肉瘤の出る津軽錦

津軽錦はランチュウと異なり、頭に肉瘤の出るのが遅いといわれます。しかし、交配の途中では、まれに瘤が出る豪壮な魚も現れます。


「肉瘤の出る津軽錦」 「肉瘤が著しい」
↑「肉瘤の出る津軽錦」 ↑「肉瘤が著しい」

(4) 尾の長い津軽錦

「特別に尾の長い津軽錦」 「尾の長い津軽錦」
↑「特別に尾の長い津軽錦」 ↑「尾の長い津軽錦」

津軽錦の特徴は、背びれがなく、尾びれが長いという特徴を持っています。しかし、あまり長いと遊泳が困難となります。